糸島市: 歴史
律令制下では怡土郡と志摩郡に分かれていたが、1896年4月1日、郡制に基づき両郡を合併させて糸島郡となった。市名の由来となっている同郡の名称は合併前の両郡の名前をつなげて別の字を宛てたものである。旧郡名の由来についてははっきりしないが、怡土については弥生時代にその存在が魏志倭人伝に記述される伊都国との類似性が地理上と音韻上の両面から指摘されており、志摩についても島との音韻上の一致が指摘されている。さらにこれらを裏付けるように、旧怡土郡地区からは大量の副葬品を伴う平原遺跡などの弥生時代の遺跡が数箇所発見されており、同じ弥生時代には旧志摩郡地区も、ごく一部を除いて旧怡土郡地区とは船越湾から今津湾にいたる水道によって分離された状態であったと考えられている。
市内各地から縄文時代の磨製石斧や縄文土器が出土している。中国の歴史書である「魏志倭人伝」には、弥生時代に栄えた「伊都国」の記述があり、糸島地方を伊都国と推定する研究者が多い。市内の史跡平原遺跡(ひらばるいせき)の方形周溝墓からは日本最大(直径46.5センチメートル)の銅鏡「大型内行花文鏡(内行花文八葉鏡)四面」(国宝)が発掘された。この平原遺跡は伊都国の女王墓であろうと考えられている。一説(原田大六の説)によれば「天照大御神(大日孁貴)の墓」であり、この出土品の大型内行花文鏡(内行花文八葉鏡)は八咫鏡であるという。
1898年 - 糸島半島付近でマグニチュード6.0の糸島地震が発生。
1914年 - 木造清賀上人坐像(千如寺大悲王院)が国の重要文化財に指定される。
1937年10月1日 - 北九州鉄道が国鉄に買収され筑肥線となる。
1938年 - 怡土城跡が国の史跡に指定される。
1954年 - 志登支石墓群が国の史跡に指定される。
1958年 - 旧前原町に簡易水道給水が開始される。
1961年 - 前原電報電話局開設。
1983年3月22日 - 筑肥線が電化され福岡市営地下鉄と筑前前原-博多間にて相互乗り入れを開始する。
1993年 - 西九州自動車道「福岡前原有料道路」開通。
2000年 - 筑肥線下山門-筑前前原間複線化。
2001年 - 福岡高速道路と西九州自動車道が連結。
2005年3月20日 - 午前10時53分、福岡県西方沖地震が発生。前原市で震度6弱、志摩町・二丈町で震度5強を観測した。
2006年 - 平原遺跡から出土した福岡県平原方形周溝墓出土品が国宝に指定される。
2024年1月4日 - 糸島市役所新庁舎が開庁。
1889年4月1日 - 町村制施行。現・糸島市域に下記14村が発足。
怡土郡: 福吉村・深江村・一貴山村・長飯本村・加布里村・雷山村・怡土村
志摩郡: 前原村・波多江村・可也村・小富士村・芥屋村・野北村・桜井村
1890年 - 長飯本村が改称して長糸村となる。
1896年4月1日 - 怡土郡と志摩郡が合併し、糸島郡となる。
1901年9月15日 - 前原村が町制施行し、前原町となる。
1931年4月1日 - 前原町・波多江村・加布里村が新設合併し、改めて前原町が発足。
1951年4月1日 - 桜井村・野北村が新設合併し、桜野村が発足。
1955年
1月1日
前原町・雷山村・長糸村が新設合併し、改めて前原町が発足。
可也村・桜野村・小富士村・芥屋村が新設合併し、志摩村が発足。
一貴山村・深江村・福吉村が新設合併し、二丈村が発足。
4月1日 - 前原町が怡土村を編入。
1965年
4月1日
志摩村が町制施行して志摩町となる。
二丈村が町制施行して二丈町となる。
1992年10月1日 - 前原町が市制施行して前原市となる。
2010年1月1日 - 前原市・志摩町・二丈町が新設合併し、糸島市が発足。
福岡県は、政令指定都市である福岡・北九州両市以外では面積・人口とも中小規模の自治体が多かったことから、いわゆる「平成の大合併」において市町村合併を推し進めた。その結果、1999年3月から2006年3月までの7年間に97市町村→66市町村と3分の2程度に減少したものの、なお不十分として各市町村に合併を求めた。
JR筑肥線(筑肥東線)の電化・福岡市営地下鉄との相互乗り入れによって人口が増えてきた糸島地域についても同様に合併を求められた地域であるが、地域の中心となる前原と、周辺にあたる志摩・二丈との間では、合併によって一極集中・周辺地域の衰退がますます進むのではないかといった不安から、合併には温度差があり、過去に度々議論が頓挫した。2002年には、当時の合併特例法に基づく協議会が設置され、2006年元日を合併期日とすべく準備が進められたものの、上記の理由により破談している。
しかし、その後住民の意識も変わり、3市町が行った住民投票などでいずれも合併に賛成する意見が反対を上回り2008年、県と3市町の議会が合併承認手続きを行った。そして、2009年4月16日付官報本編で糸島市発足が正式に告示された。
合併の方式は、周辺部となる旧2町に配慮し「新設合併」(対等合併、発足時に旧3市町を廃止)。
市役所本庁は前原市役所を使うものの、旧2町役場は「支所」ではなく「分庁舎」とする。
合併後最初の市議会議員選挙に限っては、旧市町のバランスに配慮し旧市町単位の選挙区を設け、徐々に融和を図る(その次の選挙から全市単一選挙区。この方式は柳川市でも採られた)。
これに伴い、志摩町、二丈町が所属する糸島郡(前原市も市制を施行する前に所属していた)および「前原市」は消滅したが、新市名として「糸島」の名前は残った。
== 市政 ==
月形祐二(4期目)
任期:2030年2月13日
→詳細は「糸島市議会」を参照
定数: 20人
任期: 2030年2月13日
伊都国歴史博物館
伊都文化会館
糸島市消防本部
前原出張所
二丈出張所
志摩出張所
糸島警察署(旧前原警察署)
波多江交番
駅前交番
二丈交番
大門駐在所
長糸駐在所
福吉駐在所
野北駐在所
可也駐在所
引津駐在所