岩沼市: 歴史
阿武隈川の河口に位置する岩沼は、かつては「武隈(たけくま)」と呼ばれていた。この地はのちに奥州街道と陸前浜街道の分岐点の宿場として栄えたことからも分かるように交通の要衝であり、多賀城へ下向する官人のための旅館(武隈館)が置かれ、承和9年(842年)には竹駒神社が勧請されるなど、古くから重要な宿駅であった。
延文6年(1361年)までには泉田氏が岩沼城に入り、ここを拠点とする。泉田氏は、はじめ留守氏、のちに伊達氏の家臣となって同地を支配した。岩沼の呼称は、この城の前面に広がる沼から採られたものと伝えられている。
天正19年(1591年)に泉田重光が磐井郡薄衣城に移されてからは、石田宗朝・屋代景頼・奥山兼清・古内重広らが城主を歴任した。万治3年(1660年)に仙台藩主伊達綱村の伯父・田村宗良を藩主とする支藩・岩沼藩が成立すると、岩沼はその城下町となる。天和2年(1682年)に田村氏が一関に転封されると、岩沼藩領は仙台藩に復帰して、翌年には再び古内氏が岩沼城主となり、以後明治維新に至るまで岩沼を治めた。近代以降も古内氏は岩沼と深いつながりを保ち、町長・市長を輩出している。
1887年(明治20年)12月15日 - 東北本線岩沼駅開業。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、岩沼本郷の区域をもって、名取郡岩沼町が発足する。
1947年(昭和22年)1月11日 - 亘理郡逢隈村の区域の内、吹上地区を編入。
1955年(昭和30年)4月1日 - 岩沼町、千貫村及び玉浦村が合併し、改めて岩沼町が発足する。
1957年(昭和32年)4月22日 - 仙台空港が民間空港としての営業を開始。
1960年(昭和35年)12月18日 - 現在の市章である町章を制定する。
1971年(昭和46年)11月1日 - 市制施行し、岩沼市となる。同日、宮城県泉市(現・仙台市泉区)、東京都の多摩市と稲城市、神奈川県の座間市と海老名市、奈良県の生駒市も市制している。
1995年(平成7年)9月11日 - 名取市と境界変更。
1996年(平成8年)11月1日 - 名取市と境界変更。
2001年(平成13年)6月29日 - 名取市と境界変更。
2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震が発生。市内沿岸部は津波により壊滅的被害を受け、市内で発見された遺体は180名にのぼる。
2013年(平成25年)1月4日 - 名取市と境界変更。