町田市: 歴史
=== 江戸時代まで ===
町田に人類が存在した最古の証拠は、木曽東で見つかった旧石器時代(約23,000年前)の石器である。
武蔵国多摩郡の南端に位置する。645年に起きた乙巳の変により、政権は全国を支配する体制を整え、地方を多くの国に分け、現在の町田市はほとんどが武蔵国に含まれることになった。北西部の相原村や小山村は16世紀末に境川が武蔵国・相模国の境界として確定するまで相模国高座郡に属した。このことと関連して、境川をはさんで武蔵側(町田市)と相模側(相模原市・大和市)とで共通する地名が分布する(相原、小山、矢部、鶴間など)。
鎌倉街道と呼ばれる古道・鎌倉往還道のうち、鎌倉街道上道として定説化しているルートが本町田~小野路を通っており、鎌倉時代より宿場町として機能し始めたものと考えられる。なお、現在も町田宿・井出の沢付近から小野路宿付近にかけての旧経路には古道や宿場の街並みが一部残されている。
1335年(建武2年)、北条時行ら北条氏の残党が中先代の乱を起し、町田村井出の沢で足利直義を撃破し更に鎌倉へ向けて進攻する。
院政期に市域には小山田荘が立荘される。小山田荘には秩父平氏・小山田有重の子息が下国して本拠地とし、小山田氏となった。小山田氏は鎌倉期に甲斐国(山梨県)都留郡に入部し、系譜的関係は不明であるが、室町・戦国期には甲斐守護・戦国大名の武田氏家臣の郡内小山田氏を輩出している。
16世紀末の天正年間に町田村の村民が農地拡大のため近隣の原野を開拓し、その地を原町田村として分村した。後に「本村」である町田村は本町田村と村名を変更した。
江戸時代初期、市域内の村の多くは幕府直轄領(天領)であった。しかし数度の地方直しを経て、江戸時代中期までに旗本知行地となり、その多くが旗本数家あるいは幕府等との相給となった。幕末期、幕府直轄領の村は韮山代官の支配下にあった。
1868年(明治元年) - 市域内全村が明治政府直轄地となり、武蔵知県事の管轄(一部の村は武蔵知県事と韮山県に分属)とされたが、同年末までに全域が神奈川県に移管される。
当市域を管轄した武蔵知県事管内は後の品川県に当たるが、品川県への改称(1869年)以前に市域内は神奈川県へ移管された。
1871年(明治4年) - 廃藩置県後の府県再編後も引き続き神奈川県の管内とされる。
1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法により、南多摩郡に属する。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により多く存在した村々が以下のように合併した。
原町田村・本町田村・森野村・南大谷村 - 町田村
小野路村・能ヶ谷村・金井村・大蔵村・野津田村・真光寺村・広袴村・三輪村 - 鶴川村
木曽村・山崎村・上小山田村・下小山田村・図師村・根岸村 - 忠生村
鶴間村・小川村・金森村・高ヶ坂村・成瀬村 - 南村
相原村・小山村 - 堺村
1893年(明治26年)4月1日 - 現在の町田市域を含む多摩郡域(南多摩郡、北多摩郡、西多摩郡)が、神奈川県から東京府に移管される。
1908年(明治41年)9月23日 - 横浜鉄道東神奈川駅 - 八王子駅が開業。現在の町田市域には原町田駅(現・町田駅)と相原駅が開業する。
1913年(大正2年)4月1日 - 町田村が、町田町になる(町制施行)
1917年(大正6年)1月9日 - 蒸気機関車の火の粉が原因で火災が発生。
1927年(昭和2年)4月1日 - 小田急線開業。現在の町田市域には新原町田駅(現・町田駅)、玉川学園前駅と鶴川駅が開業する。
1945年(昭和20年)5月24日夜、空襲。
1954年(昭和29年)4月1日 - 町田町と南村が合併し、改めて町田町を新設。
1958年(昭和33年)
2月1日 - 町田町、鶴川村、忠生村、堺村の1町3村が対等合併、市制施行し、町田市となる(合併当時の人口は61,105人)
3月9日 - 町田市初の市政選挙。初代市長は青山藤吉郎が無投票当選。市議会選挙は議席数36に62名が立候補。当時の有権者数は3万3865人中、投票数は3万294票に及び、投票率89.46%。
10月1日 - 市章を制定。
1963年(昭和38年)5月4日 - 町田市歌を制定。
1964年(昭和39年)4月5日 - 町田米軍機墜落事故が発生する。
1968年(昭和43年)4月1日 - 東急田園都市線つくし野駅が開業。
1970年(昭和45年)
1月19日 - 原町田五丁目8番24号(旧町田町役場、現在の町田市健康福祉会館付近)から中町一丁目20番23号の新市庁舎に移転。
9月25日 - 人口が20万人を超える。
1972年(昭和47年)
4月1日 - 東急田園都市線すずかけ台駅が開業。
6月15日 - 市の木、市の花を制定。
1976年(昭和51年)
4月11日 - 小田急線新原町田駅が町田駅に改称。
10月15日 - 東急田園都市線南町田駅(現・南町田グランベリーパーク駅)が開業。
1979年(昭和54年)
4月1日 - 横浜線成瀬駅が開業。
7月10日 - 八王子税務署より分離し、新たに町田税務署が開設。開設当初は旭町の仮庁舎で業務を開始し、翌年秋に中町の現庁舎に移転。
1980年(昭和55年)4月1日 - 国鉄原町田駅が小田急線町田駅側に移転、町田駅に改称。
1991年(平成3年)4月6日 - 京王相模原線多摩境駅が開業。
2002年(平成14年)6月15日 - 市の鳥を制定。
2003年(平成15年) - 人口が40万人を超える。
2012年(平成24年)7月17日 - 旧日米富士自転車 町田工場跡地(森野二丁目2番22号)の新市庁舎に移転。
2019年(令和元年)10月1日 - 東急田園都市線南町田駅が南町田グランベリーパーク駅に改称。
2023年(令和5年)10月22日 - 当市をホームタウンとするJリーグクラブでJ2リーグに所属していたFC町田ゼルビアが熊本戦に3-0で勝利し、クラブ史上初のJ1リーグ昇格を果たした。そして同月29日の金沢戦の前日の試合の結果で、J2リーグ初優勝を果たした。